資源エネルギー庁が3/29
省エネルギー技術戦略2011を発表した。これは、省エネルギー技術を効率的に研究開発を促進するために、重要技術を選定し、技術開発の進め方、導入に向けたシナリオなどが取り纏められている。
重要技術は、産業、家庭・業務、運輸そして、それらの共通となる部門横断の四つから構成される。
産業部門では、エクセルギー(有効仕事)損失最小化技術、省エネ促進システム化技術、省エネプロダクト加速化技術。
家庭・業務部門では、ZEB/ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル/ハウス)、快適・省エネヒューマンファクター、省エネ型情報機器・システム、定置用燃料電池。
運輸部門では、次世代自動車、ITS(Intelligent Transport Systems)、インテリジェント物流。
部門横断では、次世代型ヒートポンプシステム、パワーエレクトロニクス、熱・電力の次世代ネットワーク。
私たちが取り組んでいるICTにもっとも関連のあるのは、家庭・業務部門の省エネ型情報機器・システムだ。ここでは、「IT機器の利用等により増大する消費電力量を削減させるため、個別のデバイスや機器の省エネルギー化を進展させる技術」とされていて、とても期待できそうだ。ただし、これらは2030年を目処にロードマップが描かれている。
現在私たちは未曾有の電力不足に直面しており今度の夏の電力使用量のピークをどのよう対処するかが喫緊の課題だ。長期的な視野ではこのロードマップに期待をしつつ、直近の対策については私たちがシステムの利用法やワークスタイルなどを含めた形で迅速にその対応策を検討する必要があります。
通商産業省の省エネルギー技術戦略2011の策定