Facebookをビジネスに使う本(熊坂 仁美著)メモ フェイスブックとは何か、から始まる本書、ビジネス視点からの語りだけあって、ターゲティング広告の説明は素晴らしい、講演ならここで笑い取って一気に聴衆を掴んだところです。そしてファンページ(現時点2011.3.8現在のFacebookページのこと)をビジネスツールと位置づけます。
海外を中心とした業態別事例の紹介へと進みます、日本の事例は海外向けのアパレルメーカー1件と少ないのが気になりますが、昨年11月2日発行とあるので致し方ないだろう。事例を待っていたのでは本末転倒です。
自身のファンページを例にとり、作ることよりもその後の、リアルイベントなどを含む運営の重要性を説きます。そして、具体的な作り方そして、とても重要なファンの増やし方などを自身の体験を踏まえて具体的に説明してあり、これに沿って進めるとファンページを作りファンを増やすのはある程度は行けそうに思います。
但し、日本国内の現状でビジネスに直結するのは、Facebook普及の問題もあり時間が掛かりそうです。本書の例にもあるように海外展開なら効果が出やすいのではないでしょうか。
で、本書でもっとも感動的だったところを「おわりに」から引用します。
口八丁手八丁、商品がしょぼいのに売り方だけ長けている人が儲かる時代はもう終わった。ソーシャルメディアの世界では、嘘やまがいものや偽物はすべて白日のもとにさらされ、実態がばれ、淘汰される。代わりに、人が求めるよい商品をもち、まじめに仕事をしてきたあなたのような人にスポットが当たる。もう、本物しか生き残れない時代になったのだ。
ここでのあなたを「えっ、俺」と思うと何処かがこそばいことになってしまいますが^^;これこそがザッカーバーグ氏が言うところの「人の信用を得るためには、善良である必要がある。かつては、企業に善良さを求める人などいなかった。それが今変わり始めていると私は思う」(フェイスブック 若き天才の野望より)、そのものですね。